【ルート紹介】小川山 屋根岩3峰レモンルート 5ピッチ, 5.9

【ルート紹介】小川山 屋根岩3峰レモンルート 5ピッチ, 5.9

2022年9月2日

屋根岩2峰のセレクションルートの陰に隠れて、存在感は少し薄いですが、レモンルートはピッチごとに異なる表情を見せるとても楽しいルートです。ただしグレードが低いからと言って侮ると、痛いしっぺ返しを食らいます。十分練習を積んでからトライすることをお勧めします。

各ピッチの詳細

1ピッチ目 5.7 30m

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 傾斜の緩いスラブを登る。右横の脆そうなクラックもホールドにして進む。ルート中に中間支点は、ボルト1本しかないので、適宜クラックにカムをセットする。出だしは微妙なホールドが続くので、早めに1個目のカムを決めたい。しっかりした立ち木のテラスでピッチを切る。

2ピッチ目 5.8 30m

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 テラスから右斜め上に登っていく。トラバースのスタート地点に強固なハンガーボルトが2個打ってある。ここからのダイク・トラバースがピッチの核心部。この先核心を越えるまで中間支点は取れない。よく岩肌を観察すると、足の置ける場所が要所要所にある。とにかくここで落ちたくはないので、手も足も慎重に。カンテを回り込む所に小さめのカムがセットできる。カンテを回り込む際に、カンテの岩の溝にロープがスタックしやすい。できるだけ高い場所にカムをセットし、ロープが溝に入り込まない様に注意したい。これをないがしろにして進むと、にっちもさっちもいかなくなる。この上は易しいスラブを数メートル登り、太い立ち木でビレイ。

3ピッチ目 5.9 15m

 立ち木から左の側壁に、綺麗な1本の弓なりをしたクラックがある。これを登っていく。出だしはハンドサイズだが、中間のボルトの上からはワイドクラックが始まる。キャメロット♯4を1個でもよいが、心配な人は♯5を持っていくと良いかもしれない。クラックからエスケイプして、スラブを直上することも可能。こちらは点在する立ち木を中間支点に使える。

4ピッチ目 25m 歩き

 ヘッドウォールの基部にある立ち木(残置スリングが巻かれている)まで歩き。歩きとはいえ転滑落すると致命傷なので、ビレイしてもらった方が良い。

5ピッチ目 5.7~5.9 40m

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 ヘッドウォールの登攀。左の凹角状を登っても良いが、最後までクライミングを楽しみたいなら、立ち木から頂上まで張り出しているリッジ上を登った方が充実する。確認できる残置支点は、出だしにある錆びたリングボルト1個のみなので、適宜カムをセットしながら登る。4ピッチ目までの岩質よりも少し脆くなるので、ホールドを持つときは慎重に。頂上にしっかりしたボルトのビレイアンカーがあり、これでビレイ。

下降

頂上のアンカーを利用して、登ってきたリッジ沿いに40mのラッペル。鞍部の立ち木(4ピッチ目の終了点:残置スリング・カラビナ有))から「メルトダウン」のある方面へ、凹角状を2ピッチ目の下降25m。最後は凹角状のど真ん中にある立ち木(残置スリング・カラビナ有)から20mの下降で地面に到着する。2ピッチ目と3ピッチ目を繋げても良いが、ロープが溝に挟まって回収不能になることがあるので、面倒でも分割して下降した方が良い。

使用ギア

50mハーフロープ2本またはシングルロープ1本

カムディバイス(キャメロット)♯0.3~4×1セット・クラック用に♯5があっても良い。

クイックドロー4本ほど

スリング 60㎝×2 120×2 180×1

捨て縄3mほど(下降支点にある残置スリングが傷んでるときは要交換)

注意事項

2ピッチ目付近を先行パーティが登っている時は、結構落石があるので、取付きにいる人は要注意。頭の大きさの石が降ってきたこともあります。